脱毛は、安易に契約しないことが大切です

永久脱毛の際に使われるレーザーは、医師免許を持っている人しか扱えません。
医師ではない美容部員やエステサロンの店員さんがレーザーを扱うことはできません。
そのため、美容サロンやエステサロンで行われている脱毛は、レーザーでなく光脱毛です。


そして厳密には永久脱毛ではなく不再生脱毛と呼ばれるタイプの脱毛方法です。
国民生活センターが2017年に過去3年間に脱毛施術を受けたことのある男女1000人にアンケート調査を行った所、4分の1の人がやけどや痛みなどの症状が出たと回答してました。


雑誌の広告やネットに出てくる広告などで、今なら通常の半額などの言葉につられて契約したり、値段の安さだけで契約する人も少なくありませんが、このような軽い気持ちで契約するのはNGです。
1回だけではきれいにならないために、あと数回通った方がいいとか、右足のひざ下だけ施行して「左側も今度やりませんか」などと強く勧められて気がつけばもう10回以上通っている、というケースも多いです。


安い料金や半額キャンペーンと言うのは、魚釣りで言うエサです。
エサに食いついてきたお客さんが次の契約を断り切れずに、気がつけば何十万円も投資してることもあります。


国民生活センターには、脱毛トラブルの相談が毎日のようにあります。
レーザーによる脱毛は医師免許を持っていないとできません。
中には、医師ですと偽ってレーザーを扱っている脱毛サロンもあるようです。


「じゃあ、どうやって医師免許を持っているかどうか、確かめればいいの」と思うでしょう。
実は、スマホがあって医師だと名乗る人のフルネームが判れば、簡単に調べることができます。


医師検索と打ち込んで出てくるサイトがあります。
そこにフルネームを入力して男性か女性かをクリックすると、免許を取得したのがいつなのか、出てきます。


まずは、これで調べてみると良いでしょう。
悪徳なお店では、皮膚に異常が生じたり何かあっても当方では一切の責任を負いません。


異議の申し立てはしません、といった感じの契約書にサインをさせることもあります。
契約書にサインを求められた時、多くの人は書面にどのようなことが書いてあるのか読むこともなく、日付と名前を書いています。


しかしサインを求められたときは、必ず書いてある内容を熟読して納得したうえでサインをしてください。
料金や予約のキャンセルについても充分に説明を聞いておきましょう。


あらかじめ電話で、「予約時間よりも10分ほど遅れるかもしれません」と伝えたら、「大丈夫ですよ。
気をつけてお越しください」と言われたにも関わらず、施行はして貰えたけど5分の遅刻でキャンセル料を取られたというケースもあります。


では、脱毛サロンではなくクリニックなどの医療機関での脱毛は、どのような方法で行うのでしょうか。
クリニックで行う脱毛は、多くはレーザーを使っています。
そして必ず医師が施行しています。


レーザーは主にアレキサンドライトレーザー、ヤグレーザー、ダイオードレーザーが使われています。
これらのレーザーはそれぞれ特徴があります。


毛の質や肌の質などに合わせて最適なレーザーを選んでもらいましょう。
アレキサンドライトレーザーは、アレキサンドライトという宝石を用いたレーザーです。
シミやニキビ跡の治療にも使われているレーザーです。
ヤグレーザーは、皮膚の深い部分まで熱が届きます。


太くて濃い毛質の人に適しています。
また色素沈着や日焼けした肌への安全性が非常に高いと言われています。
ダイオードレーザーは、細い毛質の人に向いています。
また、皮膚へのダメージを軽減する集中冷却システムも備わっているので、皮膚を冷却しながら脱毛ができます。
この3つのレーザーが今の日本ではよく使われているレーザーです。


しかし3つとも置いているクリニックや美容皮膚科はあまりないでしょう。
どれか1つか2つのことが多いです。
それがあなたの毛質に合っていればラッキーですが、毛質に合っていないこともあります。
使うレーザーの種類を、きちんと確認してから契約しましょう。
現在、日本人の肌の質や毛質に最も適していると考えられているレーザーは、ライトシェア・デュエットと呼ばれる機種です。
ダイオードレーザーの最上位機種と言われています。


皮膚を吸引しながらレーザーを照射するので、ターゲットとなる毛を効果的に脱毛してくれます。
そして吸引しながら行うので、痛みも軽くて済むというのが特徴です。
実は、クリニックなどの皮膚科での脱毛は、美容サロンでの脱毛と比べると痛みを伴います。


麻酔クリームを塗って痛みを緩和するクリニックや美容皮膚科もありますが、多くの人が「痛かった」と言います。
これが、美容皮膚科などの医療機関で行う脱毛の大きなデメリットとも言えるでしょう。


この痛みのデメリットをいくらか緩和してくれているのが、ライトシェア・デュエットという機種です。
しかし、この機種を置いている美容皮膚科や脱毛クリニックはまだまだ少ないです。
また、わきの脱毛の場合、医療機関ではニードル脱毛もできます。
ニードル脱毛は、ワキガのある人におすすめです。


ワキガの程度にもよりますが、軽い物であれば熱でアポクリン腺の一部を破壊することもできるので、脱毛とワキガ治療を同時に行うことが可能です。
ワキガも治療したいということを伝えて医師と相談すると良いでしょう。
このニードル脱毛も、医師にしかできない方法です。


美容皮膚科や脱毛クリニックなどの医療機関で脱毛をしてもらうことの最大のメリットは、皮膚の状態をきちんと皮膚科医が見ながら施行できるということです。
脱毛は皮膚に負担をかける施術なので、皮膚の状態とよく相談しながら行うことが重要です。
脱毛サロンの場合は、皮膚が赤くなっているのに「この程度なら大丈夫ですよ」などと言って、施行を続けているケースもあります。


サロンの店員さんは、経験からそのように言ったのかもしれませんが、皮膚科医ではないので、実際のところは大丈夫なのかどうかは判らない、というのが本音です。
ただ、今はこの業界も競争が非常に激しいので、売り上げのノルマなども厳しいです。
サロンの店員さんたちは、誰もがお客さんを手放したくない、という気持ちは強いようです。


もしも脱毛サロンで施術を受けた後に皮膚に異常を感じた場合は、まずは皮膚科を受診して、その後も脱毛を行っても大丈夫かどうかを確認してください。
サロンの店員さんは、皮膚科医ではないのだから、その判断をすることは困難です。
また、どうしても無理をさせてしまう傾向があるということも、知っておいてください。


契約は慎重に、そして何か異常があれば皮膚科に、と言うことをしっかりと心得ておきましょう。
では、美容皮膚科や脱毛クリニックなら大丈夫なのかと言うと、これも正直、何とも言えない所があります。
今一番楽に儲かる「オイシイ診療科」は、皮膚科だと言われています。


皮膚科は生死にかかわるような、病状が深刻な患者さんはほとんどいないし、急患は少ないのでプライベートも充実します。
その上、1回で治療が終わることは少ないので、結構稼げます。
そして自由診療である脱毛は、さらにオイシイ儲けを出せると言われています。
他科からの転職組での開業もあります。


もともとは外科医だったなど、皮膚科出身でなくても医師免許さえ持っていれば、どの診療科を標榜するかは自由なので、外科から皮膚科へ転職、耳鼻咽喉科から皮膚科に転職もありですし、新たな資格が必要だという訳でもありません。


そのため、大きな病院や大学病院の勤務医の激務に疲れた医師が、他科から美容皮膚科を開業したというケースもあります。
今は、どのクリニックもホームページがあります。
医師の経歴をよく見て、皮膚科専門医であることを確認してから、相談に訪れるのがベターです。


料金なども他と比較することをお勧めします。
相場よりも高すぎるのも安すぎるのも、「何かあるのかな」と疑うくらいで丁度です。


そして、充分な説明がないのに言葉巧みに強引に契約させようとするような所は、絶対にサインしないで、その場を立ち去ってください。

 

心斎橋の脱毛クリニックを調べてみてください。

 

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